特別養護老人ホーム「○○苑」。入居者60名に対して、夜勤は3名。停電、非常用電源の作動音、あちこちの居室から物音と声。
安否確認、本部への報告、家族対応、通常業務の継続、電源の確保、そして火災の情報——次々と押し寄せる状況に、3人しかいない手をどう割り振るか。
必要な人数は対応によって1〜4人。すべてを守ることは、物理的に不可能です。何を優先し、何を諦めるか。参加者は毎ターン、選択を迫られます。
夜勤3人で、入居者60名を守る120分。
災害時に誰もが陥る「判断のクセ」を可視化する、体験型のBCP机上訓練です。
防災机上訓練ゲーム 「アサマデ」
訓練を実施した記録は残ります。けれど、それは「できることを確認した」だけかもしれません。本番の災害では、誰も筋書きを知りません。想定していない順番で、想定していないことが起きます。
筋書きのある訓練は、訓練ではなく確認です。
しかしアサマデは、
楽しませることを目的にしていません。
厚生労働省の委託事業で公開されているFAQでは、机上訓練について「訓練の内容については、特に条件は、ございません」とされています。教材も公式に配布されており、机上訓練は正式な訓練として認められています。
ゲーム中、講師は褒めることも、助言することも、正解を示すこともしません。参加者は自分の判断が正しかったのか分からないまま進みます。だからこそ、取り繕われていない素の判断が表に出ます。
120分のうち、ゲームは60分。残りの60分は講師による振り返りです。ゲームは判断のクセを集めるための道具で、学びが起こるのはそのあとの時間です。
特別養護老人ホーム「○○苑」。入居者60名に対して、夜勤は3名。停電、非常用電源の作動音、あちこちの居室から物音と声。
安否確認、本部への報告、家族対応、通常業務の継続、電源の確保、そして火災の情報——次々と押し寄せる状況に、3人しかいない手をどう割り振るか。
必要な人数は対応によって1〜4人。すべてを守ることは、物理的に不可能です。何を優先し、何を諦めるか。参加者は毎ターン、選択を迫られます。
進行役が状況カードを1枚読みます。時刻は23時から翌朝6時へ、刻々と進みます。
3分の相談時間で「どこに、何人送るか」を決定。判断とその理由を記録シートに残します。
判断の結果が被害トークンとして卓に積まれます。ただし正解は最後まで示されません。
ゲーム中、講師は褒めることも、助言することも、正解を示すこともしません。すべての気づきは、プレイ後の振り返りに集約されます。この研修の本体は、ゲームではなく振り返りです。
画面やスライドではなく、盤面とコマを手で動かします。判断がそのまま形になって残るので、振り返りで「あのとき何を選んだか」を全員で見返せます。
※ 掲載写真はイメージです。実際の教材と細部が異なる場合があります。
プレイ中に参加者が自然に踏んでしまう判断の罠を、気象予報士・元航空自衛官の講師が一つずつ解説します。いずれも「意地悪な引っかけ」ではなく、平時なら誰もが選ぶ合理的な初手です。だからこそ、素直に振り返れます。
5分前は正しかった判断が、いまは間違いになる。局面が変われば優先順位も変わります。
情報が来る前提で動くと、途絶えた瞬間に詰まります。不確実な情報下での意思決定を体験します。
地震だけを見て、火災を想定していない。単一災害しか想定しない危うさが表面化します。
「まだ大丈夫」という判断が、後になって命に直結します。配分ミスの代償を体験します。
リーダーが倒れた瞬間、チームが止まる。キーパーソン不在時の機能停止を検証します。
報告か、目の前の命か。非常時に平時のルールを捨てられない硬直を可視化します。
アサマデは、1回の実施の中に研修パートと訓練パートの両方を含む構成です。制度上、介護BCPで義務づけられている「研修」と「訓練」は別々にカウントされますが、アサマデは1回のセッションで両方の実施記録が残せるよう設計しています(時間帯区分を実施記録に明記)。内訳は研修60分・訓練60分です。
| 時間 | 内容 | 区分 |
|---|---|---|
| 10分 | 導入・ルール説明 BCPの要点共有、ゲームルール、役割決め | 研修 |
| 60分 | ゲームプレイ 災害シナリオを卓ごとに進行。判断と理由を記録 | 訓練 |
| 50分 | 振り返り 6つの判断バイアスの解説、意思決定の原則、初動対応の言語化 | 研修 |
※所要時間・卓構成は、参加人数や施設のご事情に合わせて調整できます。事前打合せ(Zoom・30〜60分)で、貴施設のBCPを拝見したうえで当日の役割配置を調整します。
振り返りで出た議論をもとに、発災から30分以内に誰が何をどの順でやるかを、時系列表・担当役割・判断基準の形に整理してお渡しします。
冒頭に「貴事業所BCP 初動対応への追記を推奨します」の一文を添えるため、綴じ込むだけでBCPの見直しにつながります。実施後10営業日以内に納品。
当日の議論・気づき・講師の所見に加えて、時間帯区分(研修パート/訓練パート)・参加者・シナリオ・実施内容を記録として明示します。
運営指導で実施状況を確認された際に、そのままご提示いただける形式です。様式は法令で定められていないため、実務で使いやすい形に整えています。
厚生労働省の委託事業で公開されているFAQには、次のように記載されています。
自然災害BCPの訓練としてご利用いただくことで、年間の訓練回数の履行に活用いただけます。ただし、感染症BCPの訓練を年間でどう位置づけるか(自然災害BCPの訓練だけで回数要件を満たせるか、感染症BCPの訓練も別途必要か)は、自治体(指定権者)によって解釈が分かれる場合があります。実施前に所轄自治体にご確認いただくことをおすすめします。
介護BCPで義務づけられているのは「研修」と「訓練」の2つで、それぞれ別にカウントされます(入所系は各年2回以上、通所・訪問系は各年1回以上)。アサマデは1回のセッションに研修パート(導入10分+振り返り50分=60分)と訓練パート(ゲーム60分)を含み、実施記録に時間帯区分を明記します。
対象:介護施設全般(特養・老健・通所・訪問)および病院。全職員が対象です。3名から実施可能で、1卓3〜6名の構成を基本とします(人数に応じて複数卓で実施。20名を超える場合は別途お見積り)。
キット送付+Zoomで講師が進行|20名まで(超過は別途お見積り)
往路の送料は当方が負担します。復路のみご負担ください。
対面・出張で講師が現地進行|20名まで(超過は別途お見積り)
交通費は実費、遠方の場合は宿泊費を申し受けます。
会場には、島形式に配置できるテーブル・椅子・プロジェクター・スクリーンをご用意ください。教材・記録用紙などの消耗品はすべて当方でご用意します。
全職員が一度に集まれない場合は、2開催に分けるオプション(2開催12万円・税別・税込13万2千円。別日開催時の交通費は各回別途)もご利用いただけます。大規模での実施、実地訓練型のご相談も承ります。
進行役がシナリオを知った状態で進めると、参加者にとっては「答えを知っている人が見ている」訓練になります。それでは素の判断が出ず、振り返りで扱う材料も残りません。
アサマデの価値は、判断のクセがそのまま表に出ることと、そのあとの振り返りにあります。そこを守るために、講師がつく形でのみご提供しています。

1983年、福岡県生まれ。鹿児島県立鶴丸高校、鹿児島大学法文学部法政策学科卒業。大学卒業後、航空自衛隊に入隊し、17年にわたり勤務。最終階級は1等空尉。
前半の6年は航空機整備員として部隊機材の整備・点検を担当。続く11年を気象予報官として勤務しました。
気象予報官としての前半5年は現場部隊において、時間的余裕の限られた運用判断を気象面から支える業務に従事し、パイロットや指揮官に対して、限られた情報と時間の中で判断材料を提供する経験を積みました。続く6年は、気象システムの調達および運用に関して、官公庁と複数の民間企業をまたぐプロジェクトの調整業務を主に担当しています。
退官後は企業向けの研修講師として活動。その現場経験と、自衛官時代に培った「有事に、人と組織を実際に動かすための備え」の考え方を介護現場のBCPに応用する取り組みとして、〈アサマデ〉を立ち上げました。
書類上の体裁を整えるための訓練で終わらせず、災害当日、現場のスタッフが判断し動ける状態をつくること。それを、机上で終わらないゲーム型のプログラムとして届けることが、〈アサマデ〉で目指すものです。
当日のプログラムや実施までの流れをまとめた資料をお送りします。
日程の調整やお見積り、「まだ検討段階で」という段階のご相談も歓迎です。